西遊記のモデルとなった玄奘(600〜664)の「大唐西域記」の中にもインドの衣食についてのところで「…身には諸種の香料を塗る。いわゆる栴檀、ウコンである。」となっています。孫悟空がいたら、どうしていたのでしょうね。
中国の代表的詩人、李白(701〜762)の「客中行」という作品の中に、ウコンという文字が見られます。「蘭陵のうま酒はウコンの香もかぐわしく…」となっています。
マ ルコ・ポーロは福建省の福州という町でショウガを探しに出かけた時に、ウコンに出会い、彼の著書“東方見聞録”の中に記載されています。「一見サフランに 似ているが、本当はそうでもない一種の花弁の実も多産し、サフランと同じ用途に使われている・・・」これこそウコンなのです。